深夜と早朝の境目

帰省ラッシュの時期に、車がいない瞬間を探して、ひたすら走る矛盾。。

どうしても深夜の移動が多くなりがちないつもの放浪中にふと気付く

3時前後だったか、空気が一瞬で変わった
路上のお勤めで湿った身体を乾かす夜の風、
するりするりと隙間を抜けていたのに妙にまとわりつくようになった
すると徐々にひらひらたなびいていた衣服がぺたぺたと張り付いてしまった

街を離れては街に近づき、これを繰り返しながら、
いつになったら輝く星空は見えるだろうかと思っていると、これも急に辺りが見えなくなってしまった

いつのまにか朝霧に囲まれてしまった

いつか嗅いだことがある、懐かしくていい匂い

このまま、霧に紛れて消えてしまいたい、と若い頃よく思ってたな、とかいろいろ思い出していると、ぼんやりと黒い景色が深い青へと変わっていく

先日、九州の母からメールがきていて、
台風が過ぎ去った途端に蝉の大合唱、暑さとうるささで眠れん、とか言ってた

深く青から、薄い青に変わる一瞬、合唱が耳に入る

ああ、朝がきたのだなと思った

北は九州より肌寒いせいか、蝉の声も少し寂し気に聴こえるなと思ったが、聴き入ってみると野鳥のような気もしてきた。。

そこはどうでも良く、ただただ幸せなのかもしれない、と思った
そしてそんな時間も色の変化とともに流れて、朝霧は可愛らしいほどの薄い赤色の染まると、霧もまたどこかへ行ってしまった

さあ、これからどこへ行くのか、
今夜は星空が観れるのだろうか




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