「パントマイムってどんなものなんですか?」、と聞かれる事があります。
最近ではダンスや舞台演出など、様々な形態でその技法は使われ
意外と身近な処で皆さんは目にしているのです。
僕自身知らない事や解らない事も沢山ありますが
知り得る限りで「パントマイム」に関する物事、
その技法やテクニックについて書き記していこうと思っています。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パントマイム(Pantomime)とは、台詞ではなく身体や表情で表現する演劇の形態。
大道芸(ストリートパフォーマンス)としても多く見られる表現方法で、実際には無い壁や扉、階段、エスカレータ、ロープ、風船などがあたかもその場に存在するかのように身振り手振りのパフォーマンスで表現する。単にマイムともいう。
パントマイムをする人をパントマイミスト(Pantomimist)・マイマー(Mimer)・パントマイマー(Pantomimer)という。(パントマイマーは日本独特の呼称。)
[編集] パントマイムの歴史
パントマイムの起源は古代ギリシアに遡る。語源は古代ギリシャのミミ(mimi)で、、帝政ローマ期にパントミームス(Pantomimus)へ変容したとされる。ただし、このころのパントマイムは、演劇の一演目という扱いで、また今日我々が「パントマイム」という言葉で想像するものよりは、仮面舞踏に近いものであったようだ。 今日我々が見ている「パントマイム」に強い影響を与えたものとして、初期中世イタリアで起こったコメディア・デラルテが挙げられる。今で言う旅芸人の一座であり、ヨーロッパ全土を放浪し大道芸を行った。その影響もあって、ヨーロッパの言語的な壁を乗り越えるために、今で言うパントマイムの技法が洗練されていったとされる。
その後18世紀頃までに、コメディア・デラルテは衰退していく。そののち、コメディア・デラルテの遺産を取り入れ、フランスで道化芝居が発達していった。現在の道化のイメージ、白塗りでちょっととぼけたキャラクターは、この時期のフランスの道化芝居によるものである。その後、時代の流れとともに19世紀後半にはこのような道化芝居も衰退していくが、その流れを取り入れたドゥクルー、ジャン・バローなどが身体技法としてのパントマイムを洗練させてゆく。そして、ドゥクルーの生徒として、マルセル・マルソーが存在した。今日のマイムの大衆化には、彼によるものが大きい。
パントマイムにおける認知度の高いテクニックとして、
「壁」「ロープ」「ムーンウォーク」
と、いうものがあります。実際に教えたりする中で、これらは名指しで要求されたりもします。
パントマイムの代名詞とでも言いましょうか、これが出来ると「パントマイムだ!」と、実際言われます。しかしながら、これらはテクニックに過ぎず、初めて取り組む人にはあまり進めたくはないのです。パントマイム自体、何かしらを表現するにあたっての一技法に過ぎず、単体として捉えることは一瞬の驚きにはなってもそこに感情の動きや流れはありません。
では、何をどうすればいいのか?
舞台には舞台の空気、路上には路上の空気、映像でもそれぞれに空気があり、日常でもそうなのです。それぞれのシチュエーションにある要素を分解して、一要素単位で把握してコントロールする。
無限にある要素の限定は出来ませんが例えとして、
「演技者の感情」「空想の産物を表現する為の身体技法及び身体能力」「空間における構成」
「客観的立場からの内容把握の是非」
作り手としての自分が考える中での内容の分解一例です。最近ではこれらを意識して創作しています。自分はこれが正論とは言いません。あくまで一例です。参考になれば幸いです。
何かしらの表現経験(ダンス、舞踊、演劇etc)のない方は表現における身体能力を高める事から始めることを勧めています。壁よりもムーンウォークよりも、まず自身の身体を知り、コントロールすることで、日常の習慣で癖になっている事を自覚し、習慣の起因となっている「自身の感情」を分解・整理していきます。自己の分析を元に、姿勢・動作の意味を理解し、コントロールしていくのです。
Beppu mime Labo
Pantomimekohama Website パントマイムコハマのアレコレ
0コメント